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創業背景・Purpose・代表者紹介
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1 原体験・会社の設立背景1-1 自分が社会問題を解決したいと思い続けるキッカケ:少年期に見たスラムの子供達に何も出来なかった悔しさ10歳の多感な時期において、自分より幼いスラムの子供に衝撃を受けたが何も出来ない自分が悔しかったことが「よりよい社会の為に何ができるのだろう」を考えるキッカケ1-2 なぜ、ビジネスで社会問題の解決に挑むゼブラ企業なのか:既存の枠組みにおいて、より自由度が高い社会的支援の持続的発展が望めないからボランティア・国連・世界銀行・ソーシャルセクターの活動はどれもとても素晴らしいのだが、既存の枠組みでは領域が絞られること、及び持続的に発展するための事業資金の確保が難しいからそもそも、社会性の定義がはっきりしない中で、外部からの資金調達は難易度が高く、より自分たちが考える取り組みを持続的に行うためには、ある程度の資金を自社で調達できる能力が必要だと考えるから1-3 なぜ、所属した企業における地位も金も捨てても、起業したのか:今般の日本にソーシャルビジネスを加速させる仕組みが無いと感じたから現在の資本主義の構造上、外部資本が集まる世界は「お金を増やす」経済的価値の向上が第1目的であり、社会的な価値個の向上は2の次であることを上場企業・スタートアップを経て痛感したからソーシャルビジネスは給料が安くても頑張る「清貧」文化が強く、優秀人材を引き付ける・持続的に働くには給料が低すぎるから1-4 結果、0から再出発:3児の父という制約もありつつ、やりたいことが社会貢献からブレなかったので、毎年の営業利益10~15%を社会的価値向上に再投資する独自の経営モデルを決意歳を重ねて、贅沢を経験しても金に一切魅力を感じず、3児の父でもあり色んな制約条件や苦難はあるが、自分の人生を賭けてやりたいことは、より良い社会の為に出来ることでブレなかったから規模はともあれ、ビジネス活動によってマネタイズした資金を自分たちが掲げる社会的価値向上に再投資する取組みこそが真の企業責任と捉え、毎年の営業利益10~15%を社会的価値向上に再投資することを決意「Be Crazyに信じる道を進む」そんな思いから、Crazyを逆にし、”y”を取って「Zarc」という社名でスタート2 今後の展開2-1 この会社のPurpose2-2 どうありたいのか2-3 なにをやるのか3 代表者紹介3-1 生い立ち・これまでのキャリア3-2 座右の銘・モットーマネタイズ事業ソーシャルビジネス事業
1 原体験・会社の設立背景
1-1 自分が社会問題を解決したいと思い続けるキッカケ:少年期に見たスラムの子供達に何も出来なかった悔しさ
写真の出所
©2018MoozFilms/©Fares Sokhon
10歳の多感な時期において、自分より幼いスラムの子供に衝撃を受けたが何も出来ない自分が悔しかったことが「よりよい社会の為に何ができるのだろう」を考えるキッカケ
- 小学生の時に父親の仕事でマレーシアに移住
- 自分よりも幼い子供が信号待ちの車におもちゃを売りつける光景がショックだった
- たまたま産まれた境遇の違いでこんなにも人生が異なることを目の当たりにした
- ただ、当時は結局何もできないもどかしさ、悔しさが凄く残った
1-2 なぜ、ビジネスで社会問題の解決に挑むゼブラ企業なのか:既存の枠組みにおいて、より自由度が高い社会的支援の持続的発展が望めないから
ボランティア・国連・世界銀行・ソーシャルセクターの活動はどれもとても素晴らしいのだが、既存の枠組みでは領域が絞られること、及び持続的に発展するための事業資金の確保が難しいから
- ボランティア活動は手っ取り早く現地の生の情報にアクセスし社会問題を5感で体験できることが良いのだが、持続性に欠ける
- 国連・世銀は規模的にも素晴らしい活動を行っているが、政府から予算(資金)を貰えないと動けない制約が生じる
- ネパールにおけるNGO・国連・世銀団体で働いているメンバーの声を聞いた際に、予算次第であれこれ出来たりできなかったりすることを知った
- 他人任せになってしまう感じがどうしても納得出来なかった
- 数が少ない・規模が小さい社会課題は国連・世銀でも対応が届かないものが多く、NGO/NPOによる対応となるが、NGO/NPOはより事業資金が限定的になりがち
そもそも、社会性の定義がはっきりしない中で、外部からの資金調達は難易度が高く、より自分たちが考える取り組みを持続的に行うためには、ある程度の資金を自社で調達できる能力が必要だと考えるから
- 社会性の定義がはっきりしない状況において、結果的に資金援助が見込まれるものは、国連・世銀が取組む活動がメインになる(かつその領域は既に国連・世銀のような素晴らしい団体が存在している)
- 人によっては意見が異なり共通認識とはならない「社会性」の領域や、規模が小さい社会課題は後回しになりがちで資金調達がし辛い
1-3 なぜ、所属した企業における地位も金も捨てても、起業したのか:今般の日本にソーシャルビジネスを加速させる仕組みが無いと感じたから
現在の資本主義の構造上、外部資本が集まる世界は「お金を増やす」経済的価値の向上が第1目的であり、社会的な価値個の向上は2の次であることを上場企業・スタートアップを経て痛感したから
- 新卒で入社した三菱商事は「所期奉公」を社訓とし、とても素晴らしい会社で今も大好きなのだが、上場企業においては、利益成長が第一であり、社会的価値の向上が後回しにされてしまい、このままでは自分が成し遂げたいことが出来ないと悟り退社
- 学生時代に社会に貢献できる&イケている会社で仕事がしたいと思い、”所期奉公”という「事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する」という社訓があり、優秀な人が集まる三菱商事へ入社
- パスポートを増刷するくらい東南アジアに出張行かせて貰い、5年目でシンガポールに駐在させて貰い、当時の戦略的重点部門に在籍するなど、とてもやりがいがある仕事で、自分がやりたいことにチャレンジさせてくれたとても素晴らしい会社だと今でも心から思っている
- ただし、上場企業として利益成長が第一であり、退職前にはCSR部門への異動も考えたが、CSR部門では予算枠が無ければ動けない社会貢献を目的とした活動は難しいと悟る
- リハビリ業界で患者の為のアプリを作る会社「リハサク」をCo-founderとして起業してスタートアップの世界に飛び込んだが、ファンド→VC→スタートアップにお金が回る構造上、スタートアップも利益の追求が第一になってしまう(金儲けしたい経営者向きの仕組みだと気が付いたから)
- スタートアップ在籍中はとても素晴らしいメンバーやVC(投資家)の方々に恵まれ、当時大して売上もない我々を信じてくれた投資家の皆さんには心から感謝しています
- 但し、現在の資本主義の構造上、投資された金額以上のリターンを出すことが求められる仕組み上、在籍企業における「患者の為のビジネス」という理念から、如何に儲かる(企業価値が上がる)事業を作れるのかという論点を優先せざるを得なかった
- 何のために起業して何のために頑張るのか(かつ上場まで&上場後のロックアップ期間も束縛される)、金以外のメリットに答えを見いだせなかった
- スタートアップは本当に社会課題を解くのに相応しいのだろうか?と言いつつ、それ以外の有効な資金調達方法が限定的
- 社会課題を解決しようとしても、スタートアップという構造はVCから調達することでゴールが社会課題の解決→利益の最大化になってしまう
- その一方で、特に黒字化まで道のりが長いテック系企業などは資本で資金調達しないと中々事業が加速しないこの難しさを痛感
ソーシャルビジネスは給料が安くても頑張る「清貧」文化が強く、優秀人材を引き付ける・持続的に働くには給料が低すぎるから
- 業務委託 / 期限付きの労働 / ボランティアであれば、無償~僅かな報酬で優秀人材を確保出来るかもしれないが、フルコミットする人材がいないと事業は進まない
- しかし、企業に入れば1000万円越えのスキル・熱量で仕事しても、ソーシャルセクターだと300万円前後の年収になることもざら。その金額での生活はそれなりの覚悟が無いと難しく、結婚などを機にライフステージが上がるとさらにハードルが上がる
- また、ソーシャルビジネスはそもそもビジネスモデル的に十分にマネタイズできておらず、人件費だけでなく事業拡大の投資も十分に出来ない事業体が多いから
1-4 結果、0から再出発:3児の父という制約もありつつ、やりたいことが社会貢献からブレなかったので、毎年の営業利益10~15%を社会的価値向上に再投資する独自の経営モデルを決意
歳を重ねて、贅沢を経験しても金に一切魅力を感じず、3児の父でもあり色んな制約条件や苦難はあるが、自分の人生を賭けてやりたいことは、より良い社会の為に出来ることでブレなかったから
- シンガポールで家賃60万円の高級マンションに住ませて貰ったり、銀座で高級接待に参加したり、VCからスタートアップのCEOを提案されたりしたが、、、
- 加齢による気力・体力の衰えや、3児の父というプレッシャーもあるが、、、
- 一度きりの人生を賭けてやりたいことは、金を手に入れることではなく社会的意義のあることに変わりがなかった
規模はともあれ、ビジネス活動によってマネタイズした資金を自分たちが掲げる社会的価値向上に再投資する取組みこそが真の企業責任と捉え、毎年の営業利益10~15%を社会的価値向上に再投資することを決意
- 現在の社会構造(資本主義)を否定する気は無いが、人類の価値観の変化にフィットするためには企業の在り方はこれまでの売上・利益成長だけではないと考える
- 起業家が戦う戦場もUpdateが必要なのでは?企業が進むべき道はこれからも利益の最大化なのか?
- 何十年前の高度経済成長期は物の豊かさ≒幸せ≒売上増加 みたいな構図が成立していたと思われる
- 現在は物・情報に溢れ、自分が好きなことをやれることが幸せであり、Minorityなどの脱Majorityのトレンドの中で、企業が物・情報・サービスを加速する理由は何か?
- 年収が900万円を超えると幸福度が下がる結果も有る
「Be Crazyに信じる道を進む」そんな思いから、Crazyを逆にし、”y”を取って「Zarc」という社名でスタート
2 今後の展開
2-1 この会社のPurpose
2-3 なにをやるのか
3 代表者紹介
2011年京都大学卒業後、2011年三菱商事に入社。その後、YCP Singapore、A.T. Kearney、フリーコンサルにて経営・事業戦略、DX実行支援、ビジネスDDを経験。その後、株式会社リハサクのCo-founder / COOとして資金調達・CS・マーケの内部オペレーションをリード。2021年より現職。
また、パラレルキャリアとしてSVP東京の投資チームリーダーを務めるなど、ソーシャルビジネスの取組みも積極的に行っている
3-1 生い立ち・これまでのキャリア
- 基本情報
- 1987年生まれ
- 3児の父(全員 男でカオス!)
- 東京都中央区在住
- 転勤族(これまでに引越 13回)で中身は半分くらい東南アジア人
- 東京→ジェッダ(サウジアラビア)→川崎→クアラルンプール(マレーシア)→名古屋→京都→東京→シンガポール→東京
- 東海高校→京都大→三菱商事→YCP Singapore→Kearney(東京)→リハサク→Zarc
- 国連フォーラム、SVP東京(投資委員会)
3-2 座右の銘・モットー
- 座右の銘
- 「金を残して死ぬのは下だ。事業を残して死ぬのは中だ。人を残して死ぬのが上だ」
- 「Stay hugnry Stay foolish」
- モットー
- 100人に馬鹿にされても自分が信じる道を進む
- 頑張る仲間は徹底的に応援する
- バリュー主義 (価値が無いことはしない)